時計は自作が可能?手作り時計の制作方法や自作の注意点について解説
手作り時計の主な入手方法や、自作方法について詳しく紹介しています。また、自作する際に注意すべきポイントなどについても詳しく紹介しています。
SNSなどで話題の「手作り時計」が実は自分でも作れることはご存知でしょうか。しかし、使用中の注意点などを知らずに作った場合「すぐ壊れてしまった」「買った方が良かったかも」などとトラブルが起きやすいです。そのため、今回は手作り時計の作り方や注意点などについて紹介していきます。
手作り時計
手作り時計は既製品と違い、デザイン性やこだわり、といった部分に焦点が当てられている時計です。手作り時計の入手法ですが主に
・ネットでの購入
・店舗での購入
・材料を集め自作
以上の3つが挙げられます。「腕時計を自作する」という場合「時計に詳しく、技術がある」という人でないと難しい場合も中にはあります。一方で腕時計ではなく、掛け時計などの大きな時計の場合は作りやすく、素材も手に入りやすいため作るならば掛け時計がおすすめです。
手作り時計の作り方
ここからは自作方法について紹介していきます。自作方法として挙げられるのは主に
・既製品の素材を使う
・素材を購入しDIYする
以上の2つです。順に紹介していきます。
既製品の素材を使う
最も簡単に手作り時計が作れるのがこのやり方です。手順を紹介していきます。
①まず、文字盤やフレーム、使いたい針などの素材を用意します。
②次に、時計に入っている「ムーブメント」という核の部分や、針などをパーツごとにばらします。
③最後に、文字盤やフレームなどを用意したものと取り換え、組み立てれば完成です。
以上3工程で完了するため「簡単に手っ取り早く、手作り時計が欲しい」という方にはおすすめです。
素材を購入しDIYする
多くの人が「手作り時計を作る」となった場合取る方法がこちらです。最近では実店舗だけでなくネット通販でも「ムーブメント」や「時計の部品」などが売られるようになってきているため「オリジナルの時計を作る」という方が増えてきています。素材が買える場所は主に「Amazonや東急ハンズ」などで、中には「制作キット」なども売られています。「DIYが好き」という方であれば、こちらの方法もおすすめです。
また「フレームや文字盤にもこだわりたい」という方であれば
・木材やプラスチック、金属などを加工して作る
・ネットで素材を見つけ印刷して作る(文字盤等)
・フレームなどの部品単体を購入する
以上の3つの内、いずれかの方法で用意してみてください。
手作り時計を自作する際の注意点
自作された手作り時計は普通の腕時計と異なり、特殊なため注意すべき点も異なってきます。ここでは注意点として
・防水性の低さ
・衝撃に弱い
以上の2点を紹介していきます。
防水性の低さ
最大の注意点が「防水性の低さ」です。腕時計を自作した場合、手作りであることやその特異なデザイン性などもあり、防水機能をつけることがほとんどできません。そのため、雨や少しの水滴などで壊れる危険があります。使う日の天気や周囲の環境に注意を払う必要があり、結果的に「買った方が楽だった」ということもあります。さらに、まれですが汗かきの人の場合「汗で水没する」というケースもあるようなので、日常的な使用は避けることをおすすめします。
衝撃に弱い
自作された手作り時計は既製品に比べ、衝撃に弱く壊れやすいこともあります。走った衝撃やぶつかった衝撃で時計が止まることがあるほか、外装部分が破損するケースもあります。また、文字盤や針などが、ちょっとした衝撃で折れたり、外れたりすることもあり注意が必要です。そのため、特に運動時の使用はおすすめしません。
また、自作の場合にはその他の部品なども破損しやすいです。理由は自作ゆえに、溶接しきれない部分などが多いためです。中でも多いのが「ベルトの固定部分の溶接や調節が甘く、使用中に取れてしまった」という例です。長期的に使用する場合や電池交換の際には、ある程度の破損は覚悟しておく必要があります。また、本体やバンドは既製品に比べ耐久力が低いため、自作した場合には「長期間の使用はできないもの」と思っておくことをおすすめします。
手作り時計は購入がおすすめ
ここまで作り方と注意点について紹介してきましたが、実際のところ、手作り時計は自作より購入がおすすめです。主な理由は
・実用性に乏しい
・制作に手間がかかる
・部品入手が難しい場合もある
以上の3つです。順に紹介していきます。
実用性に乏しい
まず手作り時計を自作した場合、強度などに難があります。具体的には「取り付けが甘く、針がとれる」「走った衝撃で動かなくなる」などが挙げられます。市販品なら私生活に支障が出ることは少ないですが、自作品で「実用に向かなかった」という声は多いです。そのため、もし自作する場合には注意してください。
制作に手間がかかる
当然ですが精密作業なうえ、その道のプロでも制作に時間がかかるような作業です。難易度も高く、不慣れな素人からするとかなり手間がかかります。「パーツを選り好みせず、簡単なものを作る」というだけであれば問題ないかもしれませんが、そうでない場合は苦戦する可能性が高いため、もし自作する場合には「手間がかかる」ということを念頭においてください。
部品入手が難しい場合もある
部品入手についてですが、選り好みしないのであれば手には入りやすいです。しかし「良い部品が欲しい」「あのメーカーの部品が欲しい」などとこだわりが出てくると、話は変わってきます。基本的に時計の部品店は「一見お断り」というところも多く、素人には入りにくい場所です。そのうえ店舗数も少なく、狙ったパーツを手に入れようと思うと海外にまで目を向ける必要が出てきます。そのため自作のレベルにもよりますが、市販品の購入がおすすめです。
凝った時計が欲しいなら市販品
素人が作れる時計には限度があります。そのため「デザイン性」などにこだわるのであれば、購入する方がコスパが良いです。ここでは市販されている「手作り時計」のおすすめポイントとして「デザイン性、個性」を紹介していきます。
デザイン性、個性
手作り時計には、量産品にないデザイン性と個性があります。例えば制作技法です。一般的な雑貨時計は工場で作られる大量生産品ですが、手作り時計は作家の手による鋳造から始まっていることが多いです。また、やすりがけやロウ付けなど、ひとつひとつに手が加わっているため、個性が出ます。
味が出やすい技法は「彫金技術」と呼ばれ、これは「金属を曲げたり切ったりして作る」という手法です。こちらの手法で作られた時計はロストワックス技法という量産技法に比べ、昔ながらの手作り感が強くなります。そのため、手法に比例し値段が高くなるものの、いまだ人気を博す時計が多いです。手作り時計には「真鍮」が用いられるため、仕上がった時計はアンティーク風となります。そのため根強いファンもおり、人気があります。
まとめ
手作り時計の作り方や注意点についてはご理解いただけたでしょうか。手作りした場合には、思い入れも深くなり、楽しいですが、その一方で「衝撃に弱い」などのデメリットもあります。そのため、おもちゃに近い感覚で制作し楽しんでみてください。置いておくだけでも映えますので、飾るのもおすすめですよ。